1997

カラフルメリー NYLON100℃ 10th SESSION ANNIVERSARY 
カラフルメリィでオハヨ'97
〜いつもの軽い致命傷の朝〜

日程:1997 4.11〜13(全5公演)
劇場:大阪 近鉄小劇場
日程:1997 4.20〜5.3(全17公演)
劇場:下北沢 本多劇場
作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演:みのすけ 入江雅人 犬山犬子 三宅弘城
大倉孝二 清水宏 今江冬子 峯村リエ
松永玲子 工事現場2号 長田奈麻 澤田由紀子
廣川三憲 村岡希美 今津登識 仁田原早苗 大山鎬則
山崎一 
チラシのコピー:
どんな作家にも一生に一本しか書けない“特別な台本”があると思います。劇団健康で「カラフルメリィでオハヨ」を初演したのが88年の8月、会場は下北沢のザ・スズナリでした。台本はもっぱら墨田区にひっそりと建つ、ある病院の一室で書きました。公演数カ月前に余命わずかの宣告を受けた父親につきそいながらの執筆でした。父ひとり子ひとりの生活だったので”さすがに演出までを引き受けるわけにはいかなかったところ、手塚とおるが演出を買って出てくれました。それで、その病院が二ヶ月間ばかり僕の仕事場になったわけですが、父の枕元で原稿用紙に向かってみるものの、書けることといったら父のことだけでした。物語の舞台は必然的に病院になりました。我ながらプロ意識に欠ける作家です。夜明け前、膝の上の原稿用紙をボォっと見つめていると、時折、病室の白い壁の向こうで波の音がきこえたような気がしました。
千秋楽を二日後に控えた日の明け方、父は息をひきとりました。僕は、父の死で一本の芝居を作ってしまったことに自己嫌悪を感じる反面、おそらく自分はこれからもこうして生きていくしかないのだ、と腹をくくりました。
3年後に本多劇場で再演したときは自分で演出しました。今回、二度目の再演になります。二度も再演するのはこの作品が初めてのことですが、あれから9年、ようやく客観的な視点で台本と戦えそうな気がします。実は相当恥ずかしい芝居です。他の芝居では絶対書かないこともたくさん書いています。チンチン見られているみたいです。ぜひ観て下さい。    
ケラリーノ・サンドロヴィッチ



インスタントポルノグラフィー NYLON100℃ Side SESSION #4 
インスタント・ポルノグラフィ

村上龍「ラブ&ポップ」 谷崎潤一郎「鍵」 山田太一「早春スケッチブック」他より
日程:1997 6.13〜6.15(全4公演)
劇場:代々木 フジタヴァンテ 第7回ガーディアンガーデン演劇フェスティバルinフジタヴァンテ特別公演
日程:1997 6.21・22(全3公演)
劇場: 下北沢 北沢タウンホール
脚本・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演:明星真由美 松永玲子 大倉孝二 長田奈麻 安沢千草 宮本雅通 村岡希美 澤田由紀子 今津登識 廣川三憲 新谷真弓 河田義市 小野田靖子 戸波咲恵 かないまりこ 山崎元 恩田秀人 谷口朋子 薄井陽介 仁田原早苗 大山鎬則、他
チラシのキャッチコピー:
We stealthily present the theme of sex.
It's a new NYLON100℃'s production.
カメラ・ライフアフター NYLON100℃ 11th SESSION 
カメラ≠万年筆 
近過去劇二本立て公演〜1985〜

日程:1997 7.31〜8.19(全14公演)
劇場:下北沢ザ・スズナリ
作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演:みのすけ 三宅弘城 松永玲子 大倉孝二 安沢千草 笠木泉 藤谷みき 宮本雅通 澤田由紀子 村岡希美 廣川三憲 新谷真弓 仁田原早苗 根本史紀 中込佐知子 太田一郎 長尾ちよみ  薄井陽介 山崎元 小手伸也 正田達也 鈴木雅子 戸塚明子 中島文博 棟安真由美 

NYLON100℃ 12th SESSION 
ライフ・アフター・パンク・ロック 
近過去劇二本立て公演〜1980〜

日程:1997 8.2〜8.19(全15公演)
劇場:下北沢ザ・スズナリ
作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演:みのすけ 犬山犬子 峯村リエ 工事現場2号 長田奈麻 田鍋謙一郎 かないまりこ 小沢直樹 小林隆志 大山鎬則 戸波咲恵 今津登識 川田希 菊池美紀 恩田秀人 谷口朋子 
チラシのキャッチコピー:
BACK TO 80'S な二本立て
都内に建つ某私立大学の映画研究部、その粗末な部室。この雑然とした小空間に出入りする若者達のセイシュンを通して、建物の外に広がっているであろう1980年の夏と1985年の夏、それぞれを再生しようという試みが今回の二本立てです。同じセットを使って二本の芝居を上演する形態は平田オリザさんがやっているのを観てこりゃいいやと思ってマネしました。「カメラ≠万年筆」は二年前に若手公演として上演した作品で、今回は半分程キャストを入れ替えての再演となります。「ライフ・アフター・パンク・ロック」は新作です。どちらか一方を観ても十分に楽しめるようになっていますが、両方観ると、これはもう大変楽しめます。ベテラン、若手、ワークショップで出会った初参加者、いろんな人がぐしゃぐしゃ入り乱れての青春群像劇二本立て、どうぞご期待下さい。




病気 SILLYWALK PRODUCE
KERA MEETS M.BETSUYAKU 
病気

日程:1997 10.17〜10.26(全14公演)
劇場: こどもの城 青山円形劇場 第11回青山演劇フェスティバル〜別役実の世界'97〜参加作品
作:別役実
演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演:小林克也 松尾貴史 今江冬子 大倉孝二 河田義市 宮本雅通 今津登識 仁田原早苗 / 二瓶鮫一
チラシのキャッチコピー:
ナンセンス・コメディとしての別役実
 高校時代、私は演劇部に所属しており、顧問の教師は、清水邦夫氏、安部公房氏、そして別役実氏の戯曲を好んでとりあげて自ら演出し、私は役者や裏方としてそれらの上演に参加していました。
 その頃から疑問に思っていたのです。
 あんなに軽やかで笑える台本を、どうして、こんなに神妙で重苦しくて息がつまりそうで笑ったらいけないような空気に演出してしまうのだろう。
「場所と思い出」「雰囲気のある死体」といった別役氏の‘戯曲を読んでは、あまりのくだらなさに何度も吹き出し、電車の中や図書館で恥ずかしい思いをしていた高校時代の私にとって、別役実という人は“ナンセンス・コメディの巨匠”でした。だからどうにも,顧問教師の演出が納得できなかったのです。
 私ごときが言うのは本当に何様だという感じですが、それから十五年以上を経ても、未だ、戯曲を読むより笑える別役作品の上演に巡り会えずにいます。
 そこで、今回、青山円形劇場の能祖氏のお誘いで参加させてもらうことになったこのフェスティバルで、かねてから観客として観たかった“ナンセンス・コメディとしての別役実作品”を、自ら演出させて頂こうということになりました。
 氏のデリケートで、飄々とした手つきはそのままに、もちろんセリフの変更は一切無しで、それでいて、軽妙な狂気と馬鹿馬鹿しさが溢れる舞台に出来ればいいもんだよなぁ、と考えています。
 出演者も魅力的な方々が揃いました。舞台初出演となる小林“スネークマン”克也さん、ソロ・ライブを除くと2年11カ月振りに舞台に帰還する松尾“キッチュ”貴史さん、ナイロン100℃の作品ではおなじみの今江
冬子と大倉孝二。この4名に、メインとなる登場人物を演じて頂きます。どなたかが“論理的健忘症”という言葉でみごとに言い当てた別役世界の住人達に、4人がどうとり組んでくれるか、当事者ながらワクワクします。
 ご期待ください。
 ケラリーノ・サンドロヴィッチ



フランケン NYLON100℃ 13th SESSION 
フランケンシュタイン
〜Version100℃〜

日程: 1997 12.4〜12.19(全18公演)
劇場: 新宿 SPACE・ZERO
原作:メアリ・シェリー
脚本・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演:三宅弘城 大倉孝二 犬山犬子 峯村リエ 今江冬子 みのすけ 
松永玲子 長田奈麻 林和義 佐藤拓之 村岡希美 安沢千草 澤田由紀子 廣川三憲 宮本雅通 新谷真弓 今津登識 かないまりこ 藤倉みのり 仁田原早苗 小林隆志 二瓶鮫一 
チラシのキャッチコピー:
原作はもちろん1818年にメアリ・シェリー女史によって書かれたゴシック・ロマンの超名作ノベル。
 舞台は18世紀ロマン主義華やかなりし頃のスイス。生命再生の夢に取り憑かれた若き科学者と、彼によって生み落とされた怪物、その愛と生と死とあとなんだかよくわからないもの…。
 KERA初のコスチューム・プレイにして、ナイロン史上最大規模の大仕掛け、SFX満載(予定)の超大作。ナイロン100℃が97年のとどめを刺して刺してグッタリするほど刺しまくる、狂笑のブラック・ファンタジィ イン・ホワイト・クリスマス。