「楽日を迎えて」 |

峯村リエ
みなさん、お疲れさまでした。今回もこの一言につきますね。
実はもう楽日から一日すぎているんですが、芝居が終わった後の虚無感っていうんですか?この何ともいえない気分を味わうのは久しぶりです。なんでだろ。前回も前々回もそれなりに大変で、しかも前々回は旅にまで行ったっていうのにこんな気分にはならなかったなー。それとも忘れちゃっているだけなのかしらん?まあ、とにかく、芝居っていうのは終わっていくものですな。
さあ、目を前に向けて恋をしよう!なんちて。恋人募集中!なんちて。
松永玲子
皆さん、観に来て下さってありがとうございました。九州や北海道から来て下さった皆さんもホント遠いところわざわざコント集を観にね〜、大した根性だ。まあ、その昔は私も大阪から劇団健康を観に行っていたんですけどね。
いつもは公演が終わるとめっちゃせいせいする私ですが、今回はちょっと寂しかったりします。年かしら?
コント集、どうでした?私はコントが苦手なんですが、コント女優というレッテルを貼られていたりもして、更にプレッシャーがかかり、大変・・・ってことも全くなく、気楽に過ごしました。人数が少ない稽古場が好きだしね。ただ一つ心残りなのは、村杉さんがあんまししゃべってくれなかったことです。なんでも彼が言うには、彼は質として女で私は質として男で、だから、緊張してしまうとか。でもこれから毎日メールするって約束したから、今後はめっちゃ仲良しになる(予定)よ。
この公演の稽古に入る前に阿部サダヲ君に「村杉さんってどんな人?」って聞いて情報を得ていたんだけど、なんか全然違ったな〜。阿部君が言っていたのは「村杉さんは女の人としゃべっているとものすごく嬉しそうな顔をするよ、男の時とは全然違う。」ってことだったんだけど、リエさんとも村岡とも私とも、そんなに嬉しそうな顔してしゃべってなかったよ。私達じゃダメってこと?そう言えば、打ち上げで新谷としゃべっていた時にはものすごく緩んだ顔してたな〜。私達程度じゃダメってことだったのね、蝉之介。もうメールなんか送ってやらないわ、蝉之介。
さて、次のナイロンは9月。比べ物にならないくらい沢山の出演者でお届けするので、今回のアンケートに「装置もキャストもチープ」と書いたあなた!おぼえてらっしゃい!
村岡希美
いとうせいこう氏、別役実氏が観に来て下さった両日は、出演者は皆、いつにもまして緊張したものです。
その1 いとうせいこう氏だ!
私の友人で「いとうせいこうに似てる」とたまーに言われるという男性がいます。私が見る限りではそんなに似てるとは思いません。たぶん全体的なイメージで、いとう氏の顔をくっきりはっきり思い描けない人などが軽いノリで言ってしまう程度のものなのでしょう。現に私はいとう氏が楽屋をおとずれて下さった際に、脇の方からいとう氏のお顔をまじまじと拝見し、「やっぱり似ていない。」と確信したのですから。
そんなある日・・・。
その友人から連絡がありました。今回の芝居を一人で観に来てくれた彼に感想を聞くと・・・。
となりに座っていた女性二人組が始終彼のことをチラチラチラチラ見ているというのです。あまり女性に見られることに慣れていないらしい彼は、手に汗を握りつつ、どぎまぎしておりました。そんな緊張感の中からもれてきた声は・・・「やっぱちがうじゃ〜ん」「だってメガネかけてるはずじゃ〜ん」・・・本物のいとうせいこう氏なのでは?と期待させていた彼。そして彼はニセ物なのでまんまとその二人組を絶望へおとしめてしまった彼。でも、彼のどこかが、いとう氏に似ているというのは、間違いではなかったのだ。
今度会ったら「あれ?いとうせいこうさん?」と言ってまた冷や汗をかかせてみよっ。
その2 別役実氏だ!
それは楽日でした。私は観に来てくれた友人に会いに楽屋口を出ようとしていました。と、その時。
「別役さんこちらです!」と、今まであまり聞いたことのないトーンのケラさんの声と共に、別役氏が楽屋口から登場。約30cmの距離で対面してしまった私も、思わず、「こ、こちらです!」とデパートの案内係のごとく楽屋の方向を手で示しました。たばこをくわえ、目を細め、まるで娘の発表会を観に来たかの様なやさしいほほ笑みでした。私は外で待つ友人をほっといてその後ろについて行きたい衝動をこらえつつ、その後ろ姿を見送りました。「怒ってないといいな。」と思いました。でも、たばこをくわえた笑顔(私にはそう見えた)と同様、その後ろ姿にも、発表会を観に来た父兄の様なやさしさを感じられたので(私にはそう見えた)、ちょっとほっとしました。
その3 じゃあ、ブルースカイ氏は!?
じゃあ、ブルースカイ氏にはドキドキしなかったのか!?というと、もちろんそうではありません。彼のコントもとてもむずかしかったので、やっぱりドキドキしました。
楽屋に来たブルースカイ氏は、彼と酒井美紀ちゃんと一緒に写っている写真を見せびらかしていました。しかも、その写真で自分がものすごく変な顔に写っていることを見せびらかしていたのです。目が半開きで、口が開いてて、ほんとにまぬけな顔で写っていました。私もそれを見て大笑いしました。
以上です。
これらのすばらしい作家の方々とご一緒出来たこと、神に感謝しております。本当に・・・本当に・・・