小林高鹿と喜安浩平の『ナイス・エイジ』稽古日誌2
ナイロン100℃『ナイス・エイジ』の公演は終了致しました。
【企画主任どまりのマツナガ】

7/28 
気がつくと体がなまっていた。
この日、稽古は午前11時から開始されることになっていた。僕はいつも稽古開始時刻の20分前には稽古場に着くように家を出ることにしていて、この日も10時40分頃に到着できるよう、9時30分には家を出た。僕の家は、吉祥寺まで自転車で10分弱の所にあり、いつも自転車を停めている駐輪場からの徒歩の時間を合わせても、10時前には吉祥寺駅に着く。そこから井の頭線に乗り、急行なら17分、各停でも24分で渋谷に出る。この日の稽古場は池尻大橋の近くだったので、渋谷で乗り換えてすぐだ。予定どおり。いや、むしろ余裕だ。朝は清清しい。僕は渋谷を目指す井の頭線の車両の中、穏やかに外の景色を眺めながらそんなことを考えていた。
やがて電車は渋谷駅に到着。時間の余裕を感じていた僕は、あえて他の乗客が降りるのを待ってから降りるという余裕ぶり。ドアが開いたとたん席を求めて駆け込んでくる新たな乗客に肩を押されても、少しも気持ちが荒れることは無かった。駅の人ごみをすり抜ける様も心なしか軽やかだったのではなかったろうか。そして僕は東横線に乗った。
車内は人も少なく、改札から改札へ、移動の最中に汗をかいた体に冷房が心地いい。
どうせすぐ降りる。それに今日は気分がいい。そう考えた僕はあえて座席には座らず、ドアのそばに寄りかかって外を眺めていた。朝から日射しが凄いなあとか、そんなのんきなことを思いながら。重大なミスをしている事にも気付かず。そう、賢明な皆さんは、特になんつうか電車の駅とか詳しい方はお気付きでしょう。東横線に乗ったっていつまでたっても池尻大橋なんて駅には着かないことに。池尻大橋は東横線ではない、新玉川線だということに。
そのことに気付いた時、僕はなぜか祐天寺のコンビニでお茶とサンドウィッチを買っていた。お金を払ってる時だった。ふと思ったのだ。あれ?祐天寺だっけ?と。人間の脳みそって不思議だ。井の頭線の中で、池尻だっつってたのに、いつの間にやらそれが祐天寺に置き換わっている。しかもコンビニまで行って朝飯とか買ってる。どういうことだ?!僕は急いでスケジュール表を見た。なんだ実は祐天寺だったんだ、とか、そういう逆転劇を期待したのだ。現実はそううまくは行かなかった。 僕は走った。先ずは祐天寺駅へ。ホームに出るとそこにちょうど滑り込んでくる東横線の車両。小さくガッツポーズの僕。車内で携帯の時計を見ると、10時30分を少し過ぎている。遅刻か、セーフか。判断するには微妙な時刻だったが、僕は間に合わせると強く心に決め、ドアが開くと、人を押しのけて改札に走った。階段は2段とばしだ。目の前をのそのそ歩く男に舌打ち。もう、新玉川線に乗った時にはどうかというほど汗まみれ。それでも速度を緩める訳にはいかなかった。池尻に着いた時、残り3分。息をきらして走る僕の前に最後の試練、長くて急な坂。この辺多くねえか坂!と心で叫びつつ駆け上がる、伸び上がる。ゴールはそこだ!
稽古場には1分過ぎに着きました。なんとか他の皆さんに迷惑をかけずに済みました。よかったです。よくなかったのは、走ってる時に、なんかケツが重てえって感じたことです。気がつくとなまっていました。【喜安】

7/31
今日は月曜。フロム・エーMondayの発売日だ。よーしバイト探すぞー。 ・・・おっと、早速夢のない日記になるとこだった。危ない危ない。さ、こっからは、夢日記と参りましょうか。現実20%増しで。 今日もナイロン120℃稽古開始。まずはダンスだ!ミュージックスタート!ズンズンタッズタ、ズンズンタッ、ズズタンズタンズ、ズタンズタッ(以下音楽が20%ほど続き)ハイハイハイ、みんなやめてやめてー、(皆20%増しでダンスをやめた。) -----------以下20%増しの文章が20%ほど続き、ダラダラとくり返される20%増しのリアリティにあきあきした僕らは、目の前に広がる現実の広野を見すえて、一歩前へと足を進める、そう、僕らは、意味のない現実をひた走る。闇夜の汽車なのだ。 以下次号!【小林】


8/2
そうそう、オレの大ファンである君たちが、一番知りたいことといえば、もちろん「オレがどんな役をやるのか」に決まってるよね。忘れてた。 まあ、本当のホントに知りたいのは、役のことよりオレ自身のことだろうし、実際、「鹿の全てを抱きしめたい!」とか「もう我慢できない」「今すぐ裸でかけ出したい!」「全裸で街を歩きたい!」なんてFAX、よく頂くんで、そんな君たち(女性限定)を残らず抱きしめたいオレだけど、そこで一つ言えること。全裸で街を歩くのはやめた方がいい。つかまっちゃうからね。警察の人に。気をつけなね。 さて、今まで、念力を使うギタリスト(ガンビーズ)怪しげな石を売るロボット(φ)女の子のおっぱいを揉む人(ロンパリ、テクノ・ベイビー)を演じてきたオレが今回挑むメインキャラは、なんと!関西の人だ!つーか、関西弁を喋る役を一つもらったのさ。オレ、初の試み。新鮮で楽しいよー。客演の小市さんに方言指導してもらいながら喋っとります。 オレmeets関西弁、に乞うご期待!でも関西の人が見たらムカつくかも。でも、やっぱり女の子には好かれたい。もてたい!もてたい!Yeah! ほな、よろしゅう。【小林】


左、関西の人小市慢太郎。奥、中部の人大山鎬則。右、どこの人だろう?池谷のぶえ。



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